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蓄電池

停電時、蓄電池があればどこまで家電は使える?

「蓄電池があれば停電でも安心」と聞くものの、 実際にどこまで使えるのかは意外と知られていません。
この記事では、一般的な家庭用蓄電池を想定し、停電時にできることや注意点をわかりやすく解説します。

結論:蓄電池があれば停電中も“最低限の生活”はできる

蓄電池の画像

結論から言うと、
家庭用蓄電池があれば、停電中でも最低限の生活は可能です。つまり、「真っ暗で何もできない」状態は避けられます。
ただし、
蓄電池のタイプによっては家中すべての家電が使えるわけではない
使える範囲は蓄電池の“タイプ”“容量”で決まる
という点は、事前に知っておく必要があります。

停電時、電気はどうやって供給される?

家庭の太陽光パネルと蓄電池からどうやって配電されているを示した画像

多くの家庭用蓄電池は、停電が発生すると自動で「自立運転モード」へ切り替わり、蓄電池から電気が供給される仕組みです。
切り替えにかかる時間は、約5秒程度が一般的です。切り替えの瞬間に一瞬暗くなりますが、「あ、今切り替わったな」くらいの感覚で済むケースがほとんどです。

一方で、蓄電池を設置せず太陽光発電のみを導入しているご家庭では、停電時に手動で切り替え操作が必要なケースが多くなります。また、電気が復旧した際も、
・自動で連携運転モードに戻る機器
・手動で切り替えが必要な機器
があるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

蓄電池タイプの違い

家族が太陽光パネルで作った電気で生活している画像

「種類が多くて、正直よくわからない…」そう感じている方も多いのではないでしょうか。
家庭用蓄電池には、大きく分けて「ハイブリッド型」「単機能型」の2種類があります。
さらにハイブリッド型は、停電時にどこまで電気を使えるかによって「特定負荷型」と「全負荷型」に分かれます。
太陽光パネルを既に導入している方や、していない方、停電時どのくらい使いたいかなどによって適したタイプは大きく変わります。

ハイブリッド型 | 太陽光と蓄電池をまとめて制御

ハイブリッド型は、パワーコンディショナを太陽光発電と蓄電池に連携させ、1台でまとめて制御するタイプです。発電した電気を効率よく使いやすく、停電時の使い方に応じて「特定負荷型」「全負荷型」を選べます。

特定負荷型|使う家電をあらかじめ決めて給電する

特定負荷型の使用できる家電製品の画像(特定負荷用の分電盤に接続した機器は良いが、主分電盤に接続した機器は使用できない)

特定負荷型は、停電時に給電する部屋や家電をあらかじめ限定するタイプです。
使う電気を絞ることで消費を抑えられるため、長時間の電力確保がしやすいというメリットがあります。
“使う電気を絞る”ことで、「夜まで持たせる」選択ができるのがポイントです。

こんな家庭に向いています
・一部屋に集まって過ごすことが多い
・冷蔵庫・照明・スマホ充電が確保できれば十分
・長期停電への備えを重視したい

全負荷型 | 200V含む家中全ての家が使える

全負荷型の使用できる電化製品の例(200V含む全ての家電)の画像

全負荷型は、停電時でも家中すべての回路に電気を送れるタイプです。
エアコンやIHクッキングヒーターなどの200V家電も使用できるため、停電中でも普段に近い生活が可能です。
「停電中でも、エアコンが動く」これだけで安心感が一段変わります。

こんな家庭に向いています
・家族人数が多い
・複数の部屋を同時に使いたい
・停電時も快適さを重視したい

単機能型 | 太陽光と蓄電池を別々に制御するタイプ

単機能型は、太陽光パネル用のパワコンと蓄電池用のパワコンが別々になっているタイプです。「機能が少ないのでは?」と思われがちですが、必要最低限の十分な性能を備えた、シンプルな選択肢です。単機能型もハイブリット型同様、全負荷型と特定負荷型があります。
既に太陽光発電を導入しているご家庭でも、比較的コストを抑えて蓄電池を追加しやすいのが特徴です。

こんなご家庭に向いています
・太陽光発電を導入済みで、コストを抑えつつ蓄電池を追加したい方
・蓄電池のみ導入したい方

停電時に使用できる家電・時間の目安(6.5kWhと9.8kWhの場合)

家庭にある一般的な家電の写真(エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機など)
Set of home kitchen appliances in the room on the wall background. 3D render

「停電時、実際にどれくらい電気が使えるの?」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
ここでは、家庭用蓄電池6.5kWh と 9.8kWh の容量を例に、停電時に使える家電と使用時間の目安を紹介します。

※あくまで一般的な消費電力から算出した目安です。 実際の使用可能時間は、家電の種類・設定・同時使用状況によって変わります。

特定負荷で使える時間の目安(生活必需家電)

蓄電池容量使用家電例合計消費電力使用できる時間の目安
6.5kWhテレビ・照明・冷蔵庫・スマホ充電約410W約13~14時間
9.8kWhテレビ・照明・冷蔵庫・スマホ充電約410W約20~21時間

※実際に使用できる電気量は、ロスを考慮した目安(6,5kWh→約5,5kWh、9.8kWh→約8.5kWh)です。

全負荷型でエアコン・IHを使った場合の目安(9.8kWh)

使用パターン合計消費電力使用できる時間の目安
生活必需家電のみ(テレビ・照明・冷蔵庫・スマホ充電)約410W約20~21時間
生活必需家電+エアコン(弱〜中)約910W約9〜10時間
生活必需家電+IHクッキングヒーター約2,410W約3~4時間

全負荷型の蓄電池であれば、停電時でも家全体に電気を送ることができ、200VのエアコンやIHクッキングヒーターといった消費電力の大きい家電も使用可能です。
その分、使用できる時間が限られてくるので、復旧に時間が要する場合は注意が必要です。

まとめ | 蓄電池があれば「停電時にできること」が見えてくる

夜に街が停電し、一軒のみ灯りがついている画像

蓄電池があると、停電中でも照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電など、生活に必要な電気を確保することができます。

一方で、「停電でも普段とまったく同じ生活ができる」というわけではなく、
・ どの家電を使うか
・どれくらい同時に使うか
・蓄電池のタイプと容量
によって、使える範囲と時間は大きく変わるのも事実です。

だからこそ大切なのは、
停電時に何を優先したいか
どこまで使えたら安心と感じるのか
自分の家にはどのタイプ、どの容量が合うのか
といった現実的なラインをを知っておくこと。

蓄電池は家族構成・住まい・ライフスタイルによって最適な答えが変わる設備です。
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なんとなく不安な状態のままにせず、一度数字で見える安心を確認してみませんか?

記事参考

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